孫とのコミュニケーション - scenery

2025/12/04 (Thu) 15:38:07

大阪に住む中３の陽という名の孫。
受験を控えて難しい年ごろである。
たまにＬＩＮＥしても、ほどんどが既読スルー。

そこでゲーム好きの孫の成績やキャラクターをAIに伝え、
片思いの同級生がいるという設定を勝手に追加して
ＡＩに短歌を頼んだ。

1. 模試はA 余裕の判定 捨て置いて 挑むボス戦 君より手強い

2. 黒板の 数式解いて 暇つぶし 横目で追うは 君の横顔

3. 偏差値は 七十あっても 測れない 君と僕との 恋の確率は

4. 深夜二時 ペンをパッドに 持ち替えて 画面の向こう 君を想えり

5. 陽（ひなた）てふ 名を持ちながら 片恋の 日陰で君の 背中見つめる

6. 攻略の サイトがあれば 楽なのに 恋のルートは 無理ゲーすぎて

7. 赤シート 隠した文字は 覚えるが 君への言葉 何も言えずに

8. 参考書 開くふりして 君を見る 図書室だけが 僕の聖域

9. サクラ咲く 未来はきっと 確約済 君の隣だけ 未定のままで

10. イージーな 受験戦争 ハードな恋 コントローラー 握り溜め息

この短歌を孫に送ったところ「彼女が欲しい」と反応があったので
焦らなくてもいいという趣旨の返歌を頼んだ。

才ありて眉目（びもく）秀でし君なれば 画面の外に待つ人ぞいる

今はただ強き勇者を演じあれ 桜咲く頃ヒロインは来る

コントローラー置きたる指が触れる手を 探さずとても時が連れ来る

孫の「ほんま？」と一言の反応に

「いまはただ 君を磨きて 春を待て 必ず風は 扉を叩く」

このコミュニケーション、きっと他にも広げられますよね。
日頃の感謝の気持ちを今度家内に短歌で伝えてみよう。
短歌でなら日本人が、特に男性が苦手な素直な気持ちが伝えられる。
一番のメリットは自分が創るのではなくAIが創る短歌だということ。
本音を伝えるのにはこれはずいぶん気楽でいい方法だと思う。